風力発電の設備点検へのドローン活用

風力は地球にやさしく、無尽蔵ともいえる自然エネルギーです。この風力を利用した大・中規模の風力発電の普及拡大に取り組んでいます。再生可能エネルギーである風力発電は、エネルギーの安全保障や地球温暖化防止といった観点から国内でも導入が増えています。

しかしその一方で整備不良や落雷等による風車落下事故が近年増えています。風力発電機は機械的に動く箇所が多くあり、定期的なメンテナンスが必要です。

風力発電機のブレード(羽根)の点検・補修業務にはロープワークと呼ばれる高所作業や、クレーン車両を用いた高所作業が行われます。ところが、高所作業を行うにはスタッフの十分なトレーニングや万全な安全管理が必要となります。風力発電には人材育成や人材確保の課題だけでなく、メンテナンスのために長時間風車を停止させることによる機会損失といった課題があります。

風力発電

こういった課題を解決するために、エアロセンス株式会社がドローンによる風車ブレード点検サービスを開始しました。

エアロセンス株式会社(東京都文京区、代表取締役:谷口恒、以下、エアロセンス)は、古河電工グループの商社である古河産業株式会社(東京都港区、代表取締役社長:安永哲郎、以下、古河産業)と、エアロセンスの自律型無人航空機システム(以下、ドローン)による風力発電所のブレード点検サービスを開始しました。

  1. 点検精度の向上:望遠鏡を使った目視点検に代わり、ドローンによる近 接カメラ点検を行うことで、細かな傷の確認が可能
  2. 迅速な点検の実現;雷撃などの事故後、ドローンの近接カメラ撮影より、迅速に損傷状況を確認可能
  3. 点検時間の短縮:目視点検のみの場合、ロープワークによる高所作業に 対して、点検時間を短縮可能
  4. 点検データのデジタル化:点検データを確実に記録し、設備の維持管理に利用 することができる。修理作業の効率化にも貢献

また日本エンタープライズグループ・株式会社会津ラボと、環境エネルギー事業を行う鈴与マタイ株式会社は有線ドローンを用いた実証実験の様子を公開しています。

風力発電は、文字通り風の力で発電します。そのため、風力発電の設備が置かれるのは当然年間を通じて強い風の吹く地域が適しているとされています。

一方でドローンにとって強風は事故やトラブルを招く一因です。昨今の中型~大型のドローンであれば風速5m/s以上の風の中でも比較的安定した飛行ができますが、それでも十分な注意が必要です。また風力発電機の近くを飛行して撮影を行うため、衝突を抑止するためのセンサー類も必須となるでしょう。

DJI製品で挙げるならMatriceシリーズなどの中型~大型機を用いるのが適切となるでしょう。