近年米国を中心にドローン等の小型無人機を用いたビジネスが本格的に始まっています。ドローンはその特性ゆえに様々な可能性を秘めています。

スポーツへの実例としては、スノーボード、フリースタイルBMX等、動きが激しいスポーツの競技者を無人機によって空から撮影することがあげられます。

ETH社が開発したMAVLink(出典)ドローン専門メディア DRONE

実際の活用事例

ドローンを使うことによって従来の撮影では不可能であった特殊アングルからの撮影が可能となるため、この様な機器で撮影した画像を放送用画像として使用すれば、視聴者はその臨場感をより一層楽しむことができます。

一方で、ドローンでの問題となっているのは空撮に伴うリモコン飛行の技術です。高い技術がなければ望み通りの画像を得ることは難しいといえます。

しかし、最近では競技者とドローンが相互に通信するシステムが開発され、ドローンが自動的に競技者を追尾し、ドローンの離陸も着陸も自動操縦が可能になっています。飛行中はジャイロ安定化テクノロジーにより、競技者を常にフレーム内に捉え続けることも可能になりました。

また、競技者にも利点があります。この様なシステムを用いることによって、練習時の自分の姿を第三者の目でとらえることができるようになるのです。

スノーボードでのドローン活用

例えば、スノーボード、フリースタイルBMXなどの競技の技の練習時において、感覚的に上手くできたけれども、どんな点が競技成功の鍵になったかよく分からないといった事があります。

しかし、ドローンでの空撮画像を指導者と競技者が共有して話し合うことによって、より客観的に分析し、改善へとつなげることが可能になります。

スノーボード

ラグビーでのドローン活用

ラグビーの世界では、そのようなドローンの先駆的な活用が始まっています。

ラグビーは選手たちが密集した状態におけるプレーが多いため、横からの映像では状況の把握や解析が難しいという問題点がありました。

しかし、ドローンの活用により、横からだけではない、上空等の異なる視点からプレーの分析が可能となりました。ドローンの技術は、ラグビーにおける戦術、技術指導の向上等にも大いに役立っているのです。

参考記事

サッカーでのドローン活用

また、サッカースクールの空撮の実例もあります。上空からの客観的かつ新しいアングルを提供してくれる素晴らしい映像ですね。人間の視点では見ることのできなかった映像は、同じスポーツでも違う競技にすら感じられる新鮮さがあり、改めてその面白さに気づかされます。

今後もこの様なドローンを活用した最新技術の導入によって、スポーツ界の更なる発展が期待されます。

サッカー